「同じ時間、空間を共有して」古川さん(広田中)最優秀賞 少年の主張長崎県大会

2024/08/26 [11:50] 公開

表情豊かに発表する最優秀の古川さん=時津町、とぎつカナリーホール

表情豊かに発表する最優秀の古川さん=時津町、とぎつカナリーホール

大きい写真を見る
中学生が日頃の思いや考えを発表する第46回少年の主張県大会(県青少年育成県民会議など主催、長崎新聞社など後援)が23日、長崎県西彼時津町野田郷のとぎつカナリーホールであり、最優秀の県青少年育成県民会議賞に佐世保市立広田中3年の古川万葉(まよ)さん(14)が選ばれた。
 県内120校から8893作品の応募があり、地区の大会などで選ばれた12人が発表。内面や社会的な課題について、心の揺れや率直な疑問などを自分の言葉で表現した。
 古川さんのテーマは「話すことでしか伝わらない気持ち」。他者とのコミュニケーションにおいて、交流サイト(SNS)のように短時間で効果を得られるタイムパフォーマンスを重要視する人が多い中、大事にしているのは「たとえ時間がかかっても言葉に思いをのせて相手に伝わるよう表現すること」と発表。
 幼い頃から習っている落語のように「話し手と聞き手が同じ時間、空間を共有し、共につくり上げていく過程を楽しむことが本来の会話のあるべき姿では」などと問いかけた。
 古川さんは11月に東京で開かれる全国大会に向けた九州ブロック選考に進む。