こども未来センター「きらり」開所 長崎・新上五島、閉校した小学校舎などリノベ…発達促進や交流の場に

長崎新聞 2025/04/22 [11:20] 公開

海をイメージしたオーシャンエリア=新上五島町

海をイメージしたオーシャンエリア=新上五島町

  • 海をイメージしたオーシャンエリア=新上五島町
  • テープカットする石田町長(奥列中央)ら=新上五島町
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子育て支援の拠点となる「こども未来交流センター『きらり』」が20日、長崎県新上五島町に開所した。町が総工費約5億2200万円をかけ、2023年3月に閉校した旧町立今里小(今里郷)の校舎などをリノベーションし、遊戯施設や「今里子育て支援センター」を併設。保育士や安全管理員も常駐し、子どもの発達促進や“居場所”としての機能、子育て世代や地域住民の交流の場として期待されている。

 鉄筋コンクリート2階建ての旧校舎(延べ約1560平方メートル)は、主に未就学児対象の遊具を設置した「つばき島エリア」、イベントスペース、同支援センターにリノベーション。一方、旧体育館(延べ約680平方メートル)は主に小学生を対象とした「オーシャンエリア」に生まれ変わった。全体的に海のイメージの造りで、クジラの大型遊具を中心に、ブルー系のボールプールやスライダーデッキを整備した。
 オープニングセレモニーで石田信明町長は「子どもたちを真ん中に、多くの人の笑顔あふれる施設になることを期待し、子どもたちの未来が『きらり』と輝くよう願う」とあいさつ。テープカットなどでオープンを祝った。
 初日は約千人が来場し、大盛況。町立有川小の教職員、安永嘉恵(かえ)さん(40)は長男の彩人(あやと)さん(6)=町立有川小1年=、長女の和未(なごみ)さん(2)=歓喜園=らと訪れ、「閉校時の今里小に勤務していたので思い入れが強い。また子どもたちが集える場所になりうれしい。天気に関係なく遊ばせられるのは魅力。何度でも来たいと思う」と話した。今里郷の会社役員、宮﨑和也さん(59)は「閉校時は寂しかったが、スピーディーに立派な施設ができた。にぎわいが戻り喜ばしい」と笑顔で話した。
 遊具施設のうち、オーシャンエリアは有料(小学生以上1人1日200円。未就学児は無料)。支払いは「チェックイン・チケットシステム」を導入し、スマホやQRコード付きカード利用のキャッシュレス決済となる。事前登録が必要だが、5月末までは登録推奨期間として入場料は無料。
 利用時間は午前9時~午後4時半(木曜日定休、年末年始休)。問い合わせは同支援センター(電0959・52・2890)。