村田製作所は25日、大阪・関西万博の宮田裕章慶応大医学部教授が手がけるパビリオンで使う「ふしぎな石ころ echorb(エコーブ)」の出荷式を、石川県羽咋市で実施した。昨年元日に発生した能登半島地震では、北陸3県の生産拠点13カ所が被災。復興支援のために昨年12月から現地で量産を進めてきた。
特別に制作した伝統工芸品の輪島塗と金沢の金箔の石ころもお披露目した。
パビリオンは屋根も壁もない設計で、来場者は石ころを手に持ち15人ほどのグループで巡る。石ころには特殊な振動で引っ張られたような感覚になる機能があり、来場者をアートのある場所へ誘導する。