海自大村第22航空群司令 行松海将補が着任 ヘリ衝突殉職隊員らに献花

長崎新聞 2025/03/26 [12:30] 公開

隊員に訓示する行松群司令=大村市、海自大村航空基地

隊員に訓示する行松群司令=大村市、海自大村航空基地

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海上自衛隊第22航空群司令に就いた行松栄治海将補(51)の着任式が24日、長崎県大村市今津町の大村航空基地であった。行松群司令は昨年4月に起きたヘリコプター衝突事故で亡くなった隊員を含む、これまでに殉職した隊員らに献花した。

 事故は伊豆諸島の鳥島東方海域で発生。SH60K哨戒ヘリ2機が訓練中に衝突・墜落し、同基地所属を含む計8人が死亡した。行松群司令は式に先立ち、これまでに殉職した同基地の隊員をまつる「殉空の碑」に花を供えた。

 訓示では、安全保障環境が戦後最も厳しく複雑な局面を迎えているとして「精強な部隊を育成し、多様な任務に即応する」ことを期待した。さらに「笑顔が絶えない、風通しの良い職場づくり」を掲げ「諸官とともに明朗に勤務することを誓う」と述べた。

 行松群司令は大阪府出身。第22航空隊司令や第21航空群司令などを歴任した。第22航空群はヘリ部隊などで構成し、日本周辺海域の警戒監視や離島の急患搬送などを担う。