米「4月20日までに停戦」 欧州、ウクライナは警戒

2025/02/17 [18:49] 公開

ウィットコフ氏=3日、米ワシントンのホワイトハウス(ロイター=共同)

ウィットコフ氏=3日、米ワシントンのホワイトハウス(ロイター=共同)

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 【ワシントン、モスクワ、キーウ共同】米ブルームバーグ通信は16日、トランプ政権が欧州側にロシアとウクライナの「停戦」を4月20日の復活祭までに実現したいとの考えを伝えたと報じた。戦争終結に向けてロシア政府高官との和平交渉に当たる米側の一員、ウィットコフ中東担当特使は16日、サウジアラビアでロシア側と協議を始めると明らかにした。ロシア主要紙コメルサントは、交渉は18日に行われると報じた。米ロ首脳会談を見据えた協議となるとみられる。

 高官協議の米側代表団を率いるルビオ国務長官は17日、サウジアラビアの首都リヤドに到着。米ロ間の対話の動きが加速する中、ウクライナや欧州各国は交渉が米ロ主導で進むことに警戒を強めている。

 英国のスターマー首相は16日、戦闘終結後の平和維持活動を念頭に、ウクライナへの派兵を前向きに検討すると英紙への寄稿で明らかにした。

 トランプ大統領は16日、南部フロリダ州で記者団に、米ロ首脳会談は「すぐにでもあり得る」と話し、ゼレンスキー大統領は将来的に交渉に関与すると述べた。