大阪・関西万博に参加する海外各国が明らかにし始めた展示内容で「ゆるキャラ」の活用が目立つ。国の代表的な動物を模したり、複数言語でパビリオン案内をしたり、外見も機能も多種多様。日本の万博公式キャラクター「ミャクミャク」の人気も上々で、発信不足が指摘される万博の機運醸成を一手に担う。
「英国国旗にも使う赤と青の小さな積み木でできている。小さなアイデアが集まれば大きなことを成し遂げられるという意味を込めている」。1月、兵庫県姫路市で開かれた参加国の国際会議で、英国の担当者は笑顔で自国キャラ「ピックス」を発表した。
会議場の一角では、各国キャラのポスター展示も実施された。
コンテンツの発信不足が指摘される中、皮肉にもミャクミャク人気のみに頼る“一本足打法”が際立つ形に。当初の「しゃべらない設定」(日本国際博覧会協会幹部)から一転、開幕1年前に突然言葉を発し、吉本新喜劇にも登場してギャグを披露するなど話題作りに一役買った。アニメ化も決まり、3月にNHK総合テレビで放送される。