長崎県内での観察例がほとんどない珍鳥のシベリアムクドリが今月、五島市内で確認された。同市の会社員、吉田竜成さん(36)が発見し、撮影に成功した。
吉田さんは今月4日、市内の耕作地でムクドリの群れを観察していたところ、一回り小さな2羽を発見。観察したところ、特徴からシベリアムクドリと分かり、このうちの1羽を撮影した。
鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンターなどによると、ムクドリ科で体長19センチほど。極東の狭い地域に分布する渡り鳥で、主に東南アジア方面で越冬する。頭頂部の黒斑と羽の白いラインが特徴という。国内、県内でも観察記録が少なく、五島市内で確認されたのは初めて。
吉田さんは「長い時間、じっと近寄ってくるのを待った。特徴を捉えた写真が撮れた時はうれしかった」と予期せぬ出合いを喜んだ。
五島に珍鳥・シベリアムクドリ 吉田さん撮影 予期せぬ出合い喜ぶ 長崎
2024/04/21 [12:10] 公開