長崎検番の芸妓衆(げいこし)が唄や舞などを披露する「春雨まつり」が20日、長崎市丸山町の史跡料亭花月であり、県内外から訪れた招待客ら約140人があでやかな演目を楽しんだ。
花月によると、まつりは幕末の小城藩士、柴田花守が花月を訪れた際に春の雨の風情を詠んだ端唄の代表曲「春雨」に由来。芸妓衆がその場で曲と振りを付けて全国に広まったという。
大石賢吾知事や鈴木史朗長崎市長のほか、佐賀県の江里口秀次小城市長も出席。花月の中村由紀子女将(おかみ)は「(長崎と佐賀の)二つの県が(これからも)結ばれるように春雨まつりを続けていきたい」とあいさつ。芸妓衆は三味線や太鼓などの演奏に合わせ、「春雨」のほか「長崎ぶらぶら節」や「長崎音頭」などを披露。洋楽の三重奏や和太鼓の演奏もあり、招待客らは酒や料理と合わせて堪能した。
芸妓衆あでやかな舞など披露 「春雨まつり」 長崎・料亭花月
2024/04/21 [11:15] 公開