Jリーグ・YBCルヴァン・カップ1次ラウンド2回戦(17日・トランスコスモススタジアム長崎ほか=11試合)V・ファーレン長崎はJ1磐田に1-0で競り勝ち、3回戦へ進んだ。
V長崎は後半8分、瀬畠の左CKを後半開始からピッチに入った櫛引が頭で合わせて先制した。前後半を通じて攻め込まれる時間帯が多く、何度もピンチを迎えたが、GK若原の好守などで踏ん張った。
J1勢はリーグ戦首位のC大阪が岩手に1-0。昨季J1王者の神戸は今治に延長で2-1と逆転勝利した。前回優勝の福岡は松本を1-1からのPK4-2で退けた。
2回戦残り9試合は24日に実施。V長崎は5月22日の3回戦で、鳥取-浦和の勝者と対戦する。
◎下平監督の采配と修正力光る
V・ファーレン長崎は、公式戦9戦無敗の勢いそのままにJ1磐田を下した。DFながら昨季のリーグ戦でチーム2位の6点を挙げた櫛引が値千金弾。CKを頭で合わせた背番号25は「思い切りニアに飛び込んでゴールできた。貢献できてよかった」と笑った。
下平監督の采配と修正力が光った。前半はボールを保持することができず、シュート0本に終わった。ハーフタイムでよりシンプルなプレーを指示。両サイドが背後を狙い、中盤はセカンドボールを拾うことなどを徹底した。後半頭から投入した増山と櫛引が躍動。増山が右サイドで起点となり、ゴール前に迫る回数を増やすと、櫛引がゴールネットを揺らした。
2日に加入した成瀬、昨年7月から実戦を離れていたヴァウド、負傷から復帰した白井が今季初出場。下平監督は「メンバーが替わっても苦しい試合をものにした。今後の一体感にもつながる」と収穫を口にした。