城下町・島原に春の到来を告げる「しまばら初市」が3日、長崎県島原市弁天町2丁目の霊丘公園で始まった。主催の島原初市振興会は10日までの期間中、約1万5千人の人出を見込んでいる。
しまばら初市は江戸時代初期、島原城が築かれた際、各地から集められた労働者のため近郊の商人や農漁民が物々交換の市を開いたのが始まりとされる。今年は約100店が出店し、植木や刃物、農具、陶器、食品などを販売している。
諫早市長野町の農業、立川誠さん(61)は、クリの苗木と草刈り鎌を購入。立川さんは「タケノコ掘り用のクワなども売ってあり、見ていて楽しい。苗木の植え方や、農具の使い方を教えてくれるのも魅力」と話した。
春の到来告げる「しまばら初市」 霊丘公園で100店が出店 10日まで 長崎
長崎新聞 2024/03/04 [11:30] 公開