長崎ヴェルカ マオール新監督が会見 「毎年上位絡むチームに」

2024/07/19 [12:15] 公開

就任会見で意気込みを語るマオール氏=長崎市弁天町、Vスポーツベースナガサキ

就任会見で意気込みを語るマオール氏=長崎市弁天町、Vスポーツベースナガサキ

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バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の長崎ヴェルカは18日、長崎市内で新監督の就任会見を開き、モーディ・マオール氏(39)が「(目標の)チャンピオンシップ進出はもちろん、毎年上位に絡むチームをつくっていきたい」と意気込みを語った。
 マオール氏は2019年にオーストラリアのナショナルリーグ「NBL」のニュージーランドブレイカーズでアシスタントコーチに就任。アソシエイトヘッドコーチを経て22年に監督に昇格すると、低迷していたチームを2季連続でプレーオフに導いた。12~19年はイスラエルリーグで監督などを務めていた。
 会見で昨季までのヴェルカの印象を問われると、「スピードとアグレッシブさがあった」と評価。一方で「縦の速さはあるが、パス回しなど横の速さが少し足りなかった」と改善点を指摘した。自身のチームづくりについては「ディフェンスを重要視したい。5人全員が40分間を通してプレッシャーをかけ続けられるようにしていく」とビジョンを語った。
 同席した伊藤拓摩社長兼ゼネラルマネジャーは「何人か候補がいたが、彼が断トツで優れていた。リーダーシップを発揮してヴェルカを次のレベルに引き上げてくれると思う」と新指揮官に期待を寄せた。

 マオール新監督の会見での一問一答は次の通り。

 -ヴェルカを選んだ理由は。
 決め手は伊藤社長兼GMやチームの勝ちに対する姿勢。チームをより良くしていきたいという思いに魅力を感じた。自分はチャレンジし続けることが本当に好き。ヴェルカは(チーム創設から)3年間の土台があるので、そこからまた自分が積み重ねられることを楽しみにしている。

 -チームづくりをどう考えているか。
 守備に重きを置きたい。守備がしっかりできる選手を引っ張ってくる必要があった中、ブラントリーの契約継続はうれしかった。新加入のスミスにも期待。エドゥ、川真田の高さも生かしていきたい。ヴェルカスタイルの考え方は変えずに自分の色を出していく。

 -川真田、エドゥなど高さがある選手を獲得した意図は。
 いい選手ということもあるが、まだ若く、今後の成長をすごく期待できると思った。また、日本人やアジア枠でビッグマンを獲得することによって外国人枠でガードの選手を補強できる。戦術の幅を広げられることも理由の一つだった。

 -Bリーグの印象は。
 上位のチームは攻守で個性を持っている印象。身長の高い選手に強みがあると思っていたが、バスケットも変わっていて、ウイングやガードがメインになってきている。外国人選手は技術を持っている選手が多い。

 -10月には新アリーナが完成する。
 すごく楽しみにしている。細かいところまでこだわっており、ただの体育館ではなく、アットホームで、選手やスタッフがここで仕事をしたいと思えるような素晴らしい環境。それに見合ったチームにするのも自分の仕事だと思う。