長崎大はエボラウイルスなど危険な病原体を扱う感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」がある高度感染症研究センター(長崎市坂本1丁目)屋上にスピーカーを設置。25日に初めて試験放送をした。事故などの緊急時に近隣住民へ情報を伝える手段としての利用を想定している。
研究施設が入る建物は2021年7月に完成。機材などの搬入は終わっているが、厚生労働相からの指定には至っておらず、BSL4としては稼働していない。スピーカーは地域住民らと意見を交わす地域連絡協議会で出された要望に応え、昨年12月下旬に設置した。
同センターによると、試験放送ではスピーカーから500メートル以内の距離にある商店街や住宅地など約20カ所に職員を配置。スマートフォンの録音機能などを使いながら聞こえ方を確認した。結果は2月13日の地域連絡協議会で報告するという。
BSL4 緊急スピーカーを設置 長崎大が試験放送
長崎新聞 2024/01/26 [11:00] 公開