長崎大は24日、エボラウイルスなど危険な病原体を扱う感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」に関し、近隣住民らと意見を交わす地域連絡協議会を長崎市内で開いた。同大高度感染症研究センターは教育訓練のため、毒性の弱いBSL2レベルのウイルス3種類を昨年11月8日に実験室へ搬入し、保管する手順の検証を始めたと報告した。
同センターの実験棟は今年1月、厚生労働相の施設指定を受けた。ただ、エボラウイルスなど「1種病原体」を扱うには所持について別に手続きが必要。そのため毒性の弱いウイルスを使った研究で訓練をしながら、所持に向けた手続きを進める方針。
搬入したのは、南米出血熱の病原体フニンウイルスのワクチン株など。密封性の高い専用容器などで三重に梱包(こんぽう)して実験室に搬入。気密性の高い陽圧防護服を着用し、指定された保管庫に入れるまでの手順を確認した。
培養細胞に感染させて保存用ウイルスを作成する手順も確認。海外の施設で1種病原体を扱ったことがある教員から指導を受け、経験のない教員が習熟訓練を続けている。搬入など手順の検証を終えた後、訓練を完了した教員が順次、搬入したウイルスを使った訓練に移っていく。
協議会では県警と今年2月に不審者対応の訓練を実施したことも報告された。
同センターの実験棟は今年1月、厚生労働相の施設指定を受けた。ただ、エボラウイルスなど「1種病原体」を扱うには所持について別に手続きが必要。そのため毒性の弱いウイルスを使った研究で訓練をしながら、所持に向けた手続きを進める方針。
搬入したのは、南米出血熱の病原体フニンウイルスのワクチン株など。密封性の高い専用容器などで三重に梱包(こんぽう)して実験室に搬入。気密性の高い陽圧防護服を着用し、指定された保管庫に入れるまでの手順を確認した。
培養細胞に感染させて保存用ウイルスを作成する手順も確認。海外の施設で1種病原体を扱ったことがある教員から指導を受け、経験のない教員が習熟訓練を続けている。搬入など手順の検証を終えた後、訓練を完了した教員が順次、搬入したウイルスを使った訓練に移っていく。
協議会では県警と今年2月に不審者対応の訓練を実施したことも報告された。