長崎県諫早市東小路町の諫早図書館1階に9日、障害者の就労支援を目的とした「カフェ KANDY(キャンディ)」がオープンした。開設した社会福祉法人つかさ会(同市)の志賀正幸理事長は「当事者の就労意欲を高めるとともに、働いている姿を多くの市民に見てもらうことで障害がある人への理解が深まればうれしい」と話す。
コンセプトは「おいしいコーヒーで就労支援」。茨城県の社会福祉法人で焙煎(ばいせん)した豆を使ったコーヒーや紅茶などの飲み物、卵サンドなどオリジナルの軽食、焼き菓子を販売する。店内やテラス席での飲食のほか、テイクアウトもできる。
店名は紅茶やコーヒーの町で知られるスリランカの古都にちなんだ。ロゴマークには強さや優しさ、包容力の象徴として、ゾウを取り入れた。
同法人スタッフのほか、市内で運営する就労継続支援B型事業所「諫早ワークス」を利用する知的障害者らが、本人の希望や適性も踏まえて就労。コーヒーカップや焼き菓子などのラベル貼りから覚えてもらい、菓子作りの工程や接客補助、清掃などの仕事にステップアップさせたい考えだ。
諫早ワークスは現在、市内外の20~60代の男女35人が利用。初日に担当した土橋花音さん(24)、松尾琉市さん(20)は「明るい雰囲気のお店。お菓子を作ってみたい」「ここで自分ができる作業を増やしたい」とそれぞれ話した。
当面の営業は毎週火、水、金、土曜の各午前11時~午後5時。
諫早図書館にカフェオープン! 障害者就労をおいしく支援 テラス席やテイクアウトも 長崎
2024/01/11 [11:56] 公開