大学生や高専生が「ものづくり&アイデア」を競うコンテストが11日、長崎市油木町の市科学館であり、高齢者が使うつえに角度を検知する機器を取り付け、転倒を即時に家族へ通知するシステムを考案した佐世保高専のチーム「REDDO」が最優秀の金賞に輝いた。
同市の亀山電機が毎年開き、今年で9回目(長崎新聞社など後援)。長崎総合科学大と佐世保高専から計13チームが参加した。
REDDOは佐世保高専4年の立木花枝さん(19)、川合由莉さん(18)、バトツェンゲル・アリウナーさん(21)の3人。つえに小型機器を取り付け、地面との角度が20度以下に傾いた時間が続いた場合、その位置情報などを家族のLINE(ライン)に通知する仕組みを紹介した。3人は「納得いく提案ができた。今回使ったプログラミングを将来に生かしたい」と喜んだ。
この他のチームは、雲仙地獄に鬼を出現させたりして県内観光を楽しむ拡張現実(AR)のアプリや、しらす干しに紛れ込んだフグの稚魚を発見する人工知能(AI)カメラなどを発表。審査員はユニークな発想に感心していた。表彰式で亀山電機の北口功幸会長は「悔しい思いをしたチームもあると思うが、その思いが次のステップにつながる。またチャレンジしてほしい」と語った。