22日投開票された衆院長崎4区補選で勝利した金子容三さん(40)に抱負などを聞いた。
-勝利から一夜明けた。
背中に県北の方々の期待と「なんとかしてくれ」という苦しみを背負ったという思い。皆さんのために、しっかり働いていこうと、あらためて決心した朝だった。
-有権者に届いたこと、届かなかったことは。
届いたと思うのはまず、政権与党の一員でないと、ちゃんと国に声を届けることができないと訴えた点。政治に染まっていない新人が、民間目線で政治を変えてくれるんじゃないかという期待感も認めていただいたのではないかと思う。
自民の中でも相手候補に投票した方々がいると聞き、届いていないことがあると感じた。直接お会いして、議論、対話をする活動量が足りていなかった。
-世襲を批判された。
世襲であることは事実。しかし、これまで政治に染まっていない道を歩んできた。民間の中から危機感を抱き、日本を変えていきたいと政治家を志した。そういう意味ではいわゆる世襲にはならないのではないかと思っている。実は選挙中、(有権者に)世襲を直接指摘されることは数回しかなかった。言われた時には「自分を見てください」とお伝えしてきた。
-任期は最大で2年。やりたいことは。
まずは物価高対策、経済対策はしっかりやっていきたい。経済対策は、金融経済の経験があるので即戦力として地域に根差した政策を実現できるように国会の中で調整していきたい。岸田政権が掲げる「新しい資本主義」や教育改革にも力を入れていく。
-次期衆院選をどう戦う。
次は区割り変更で新3区での選挙となり、今回の4区に五島列島と東彼3町が加わる。組織をしっかりつくっていきたい。4区内の佐世保なども組織が立ち上がったばかり。もっと盤石にしていく活動をこれからすぐやっていく。
-どの派閥に入るのか。
考え方としては保守本流。岸田派(宏池会)の一員としてしっかり施策に貢献していきたい。