大村市民を中心とした市民ミュージカルの公演が13日、同市幸町のシーハットおおむらで4年ぶりにあった。出演者は息の合った歌やダンスを披露し、会場は大きな拍手に包まれた。
市文化・スポーツ振興財団が主催。約20年前から実施してきたが、新型コロナウイルス禍のため2020年から取りやめていた。今回は市内外の小学生から60代の男女約50人が、出演に向けて5月から練習を続けてきた。
2部構成。第1部は約1時間のミュージカルを演じた。絵本「小さい“つ”が消えた日」をもとにしたオリジナルストーリー。五十音を擬人化した世界で、小さい「つ」は音が出ないため見下されていた。だが、小さい「つ」がいなくなると文がうまくつながらなくなり-という展開だ。出演者は全身を使って表現し、会場を物語の世界に引き込んでいった。
第2部はコンサート。「ピーターパン」「サウンド・オブ・ミュージック」といったミュージカルの名曲を歌詞に合わせ情感を込めて歌った。
ミュージカルに出演した大村小5年の川上恵奈さん(11)は「みんなやる気があって練習よりとてもよかった。せりふがない時にも気持ちが伝わるような演技を心がけた」と語った。
4年ぶり「大村市民ミュージカル」 歌やダンスに大きな拍手
長崎新聞 2023/08/19 [12:00] 公開