長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設を巡り、市の利水面の事業再評価が21日始まった。市から再評価の審議を諮問された市上下水道事業経営検討委員会が2043年までの水需要予測の妥当性を話し合い「日量約4万トンの新規水源確保が必要」とする市の主張を了承した。審議を傍聴した反対派は「予測は過大だ」と反発した。
市は国の補助を受けるため、適宜の再評価を義務付けられている。検討委は識者ら9人でつくる第三者機関。2020年の前回も諮問を受けて審議し「石木ダム事業の継続を是認する」との結論を出した。21日の初会合で委員長の横山均・県立大教授は「ゼロベースから予断を持つことなく審議したい」と述べた。
会合で市水道局は、渇水などの非常時の備えを含めて確保しておくべき計画取水量を日量11万7702トンと推計。現状、市が保有する河川やダムの水源を合わせても7万7千トンで「約4万トンの新たな水源確保が必要」とした。予測の妥当性については「必要最小限の数字」と強調した。
用途別の水需要予測についても審議。全体の6割以上を占める生活用水は人口減少を見込む一方、渇水ではなかった年度のほとんどで需要が増加傾向を示していることや全国平均との兼ね合いなどを根拠に、微増で推移すると主張。業務・営業用水は、ハウステンボスの今後の設備投資などを挙げ「増加傾向を見込んでいる」とした。
委員からは予測の妥当性について「変な見込みをしていないと感じる」などの意見が出て、了承した。今後、石木ダムの代替案の有無や費用対効果を審議し、意見をまとめる。
市は国の補助を受けるため、適宜の再評価を義務付けられている。検討委は識者ら9人でつくる第三者機関。2020年の前回も諮問を受けて審議し「石木ダム事業の継続を是認する」との結論を出した。21日の初会合で委員長の横山均・県立大教授は「ゼロベースから予断を持つことなく審議したい」と述べた。
会合で市水道局は、渇水などの非常時の備えを含めて確保しておくべき計画取水量を日量11万7702トンと推計。現状、市が保有する河川やダムの水源を合わせても7万7千トンで「約4万トンの新たな水源確保が必要」とした。予測の妥当性については「必要最小限の数字」と強調した。
用途別の水需要予測についても審議。全体の6割以上を占める生活用水は人口減少を見込む一方、渇水ではなかった年度のほとんどで需要が増加傾向を示していることや全国平均との兼ね合いなどを根拠に、微増で推移すると主張。業務・営業用水は、ハウステンボスの今後の設備投資などを挙げ「増加傾向を見込んでいる」とした。
委員からは予測の妥当性について「変な見込みをしていないと感じる」などの意見が出て、了承した。今後、石木ダムの代替案の有無や費用対効果を審議し、意見をまとめる。