長崎県諫早市のブランドカキ「小長井牡蠣」と、諫早湾で育ったノリを使った2種類のレトルトカレー「カフェと海のカレー」を、諫早湾漁協(野田清一組合長)と同市栄町のカフェ「ベースカフェ」(陣野真理代表)が共同開発し、19日から本格的に販売を始めた。
夏場にも販売できる諫早らしい商品を作ろうと、同漁協がレシピの考案を同カフェに依頼。約半年かけ試作し、今年4月に完成した。
「小長井牡蠣カレー」はココナツミルクベースのマイルドなルーに、カキを合わせた。真空パック加工することで、カキの香りやうま味がルーにより溶け出し、深みを増すという。
「諫早湾海苔カレー」はノリにしょうゆなどを加えて煮た後、ココナツミルクやスパイスなどで味を和風に調えた。二つのカレー共に、あめ色になるまで炒めたタマネギの甘みがポイント。後からじわりと辛さを感じる中辛に仕上げた。
諫早市役所で同日あった報告会で、大久保潔重市長がカレーを試食。「海がイメージできておいしい。海苔カレーは茶漬けのようにサラッと食べられる」と感想を述べた。陣野代表は「他にはないオリジナルの味にこだわった。全国の人に食べてもらい、諫早の魅力が伝われば」と話した。
どちらも1人前180グラム入り864円。これまでは同漁協小長井直売店だけの販売だったが、同日からベースカフェや諫早観光物産コンベンション協会にも並ぶ。今後はJR諫早駅や長崎駅、長崎空港などでも販売を予定している。
諫早の海をカレーでお届け! 小長井牡蠣と海苔、レトルト2種類 地元漁協とカフェが開発
長崎新聞 2023/07/20 [12:00] 公開