東彼波佐見町文化協会(中尾正嗣会長、29団体)は、機関誌「波佐見文化」第36号を発行した。1972年に発足し、昨年50周年を迎えた波佐見陶芸協会の歩みを特集した。
陶芸協会は作品性を求める焼き物作家13人で組織。県内外での作品展や登り窯での陶芸体験など、波佐見焼の認知度向上に取り組んできた。
朝長仁さんは陶芸協会に入った発足4年目当時について、ろくろ、絵付けなどに分かれて技の研さんに励み、「作家というよりは職人技を誇る方々の集団」と回顧。「老若男女が入会され、大いに活躍することを願う」と期待を寄せた。
このほか随筆や紀行、郷土史研究、小中学生の意見発表などを掲載。文化協会員以外から作品を募り、小学生から80代までの約50個人・団体が思い思いの文章を寄せた。
編集委員5人が企画から校正まで担当。石原正子委員長は「コロナ禍の中、文化の灯を途絶えさせぬよう、文章が集まったことに感謝したい」と話した。
B5判、153ページ。千円。折敷瀬郷の町総合文化会館、湯無田郷の町歴史文化交流館「波佐見ミュージアム」で販売している。
波佐見陶芸協会 50年の歩み 町文化協会の機関紙で特集
長崎新聞 2023/04/10 [12:30] 公開