能登半島地震の被災地で災害ボランティア活動に参加した長崎大医学部5年の葛島裕士さん(24)=岐阜市出身=が、23日から長崎市浜町で写真展「私がみた輪島・能登」を開く。被災地としての側面に加え、日常風景も撮影した。「踏ん張っている人の姿だけでなく、被災前の住民の生活にまで想像を膨らませてもらいたい」
写真を趣味とする葛島さんの3回目の個展。葛島さんは今年の元日、静岡県熱海市から岐阜市の実家に向かう途中で同地震に遭遇した。電車が緊急停止し、横揺れを感じたという。
それから8カ月。災害ボランティアとして石川県輪島市や能登町を訪問。被災地で過ごした3泊4日は、災害ごみの分別、泥だらけになった冷蔵庫の洗浄など力仕事に汗を流した。その傍ら、自らの経験を記録しようと、倒壊したままの建物やひび割れした道路といった被災地の姿を撮り続けた。
撮影したのは震災の爪痕が残る部分だけではない。夕日が水面(みなも)に映り輝くのどかな町の風景にもカメラを向けた。本展に並べる写真について、葛島さんは個人的で、断片的で、不完全なものとしながらも「どれか1枚からでも、いつ、どこで、誰が災害に巻き込まれるかわからないと考えてもらいたい。防災を身近に感じてもらうきっかけになれば」としている。
時間は午後1時~8時(最終日の12月6日は午後7時まで)。会場は「ART SPACE uca」。無料。
写真を趣味とする葛島さんの3回目の個展。葛島さんは今年の元日、静岡県熱海市から岐阜市の実家に向かう途中で同地震に遭遇した。電車が緊急停止し、横揺れを感じたという。
それから8カ月。災害ボランティアとして石川県輪島市や能登町を訪問。被災地で過ごした3泊4日は、災害ごみの分別、泥だらけになった冷蔵庫の洗浄など力仕事に汗を流した。その傍ら、自らの経験を記録しようと、倒壊したままの建物やひび割れした道路といった被災地の姿を撮り続けた。
撮影したのは震災の爪痕が残る部分だけではない。夕日が水面(みなも)に映り輝くのどかな町の風景にもカメラを向けた。本展に並べる写真について、葛島さんは個人的で、断片的で、不完全なものとしながらも「どれか1枚からでも、いつ、どこで、誰が災害に巻き込まれるかわからないと考えてもらいたい。防災を身近に感じてもらうきっかけになれば」としている。
時間は午後1時~8時(最終日の12月6日は午後7時まで)。会場は「ART SPACE uca」。無料。