障害ある人も みんなの広場 「東彼杵みんなのクジラパーク」 車いすで入れる遊具など

2023/03/27 [11:16] 公開

斜面が広く、それぞれのペースで滑ったり登ったりできる滑り台を楽しむ子どもたち=東彼杵町、河川公園やすらぎの里

斜面が広く、それぞれのペースで滑ったり登ったりできる滑り台を楽しむ子どもたち=東彼杵町、河川公園やすらぎの里

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 障害の有無や年齢に関係なく、誰でも利用できる「インクルーシブ(分け隔てない)遊具」を設けた広場が25日、長崎県東彼東彼杵町里郷の河川公園やすらぎの里にオープンし、「東彼杵みんなのクジラパーク」と命名された。
 「親子で遊べる場所が少ない」という子育て世代の要望を受け、町が整備した。敷地面積約600平方メートル。事業費約4300万円。
 広場には、一般遊具を含む6遊具を設置。このうち、大型遊具「ワンダーシップ」は、車いすのまま遊具内に入ることができ、大勢で一緒に楽しめる幅広の滑り台や、視覚・聴覚・触覚を使って楽しむパネルなどを配置した。色覚障害がある人にも認識しやすい配色という。
 公園は1998年、親水公園としてオープン。公園の奥には落差約20メートルの滝「大樽」もある。担当者は「ホタルや季節の花も楽しめる公園に新たな魅力が加わった。町内外の人に訪れてほしい」と話している。