平和や人権を守る活動に取り組む女性団体「長崎YWCA」(宮田ゆう子会長)が4日、長崎市平野町の平和公園内にある「平和の母子像」の前で集会を開いた。1987年の建立から今年で37年。参加した会員ら15人はモチーフとなった沖縄戦や長崎原爆の犠牲者らに思いを寄せ、これからも反戦反核を願う像を守り続けると誓った。
建立のきっかけとなったのは、水俣病の悲惨さを一人芝居で訴え続けた故砂田明さん。沖縄の彫刻家、金城実さんが手がけた彫像を水俣や沖縄、被爆地の長崎と広島などに設置し、戦争や公害の被害者らをつなぐ運動を進めた。
長崎では、砂田さんの思いに共感した平和運動家や被爆者の女性ら有志が募金活動に奔走。2年足らずで1400万円余りを集めた。金城さんの手により、沖縄戦で自決に追い込まれる母子や、慈愛の表情を浮かべる女性の姿が刻み込まれたブロンズ像が完成した。
建立以来、有志でつくる「長崎平和の母子像の会」が集いを毎年開いたが、会員の高齢化のため建立20周年の2007年に解散。その後は長崎YWCAが活動を引き継いでいる。
今年の集いでは、宮田会長が「モニュメントを造ったままで終わらせることなく、込められた意味を一年一年思い出したい」とあいさつ。参加者全員で碑文を読み上げ「戦争も核兵器も許してはならない。命あるすべてのものが生きる、この緑の大地を、地球を守ろう」と声をそろえた。
像の鋳造作業を引き受けた長崎市の故西田功さんの四女喜久子さん(81)も参加。「今も世界では戦争が続き、日常が破壊されているのが現実。これからも毎年参加し、戦争反対を訴えていきたい」と語った。
長崎YWCAは10月20日午後1時半から同市の長崎銀屋町教会で、母子像の建立運動をテーマにした講座を開く。講師は長崎大環境科学部の友澤悠季准教授。
建立のきっかけとなったのは、水俣病の悲惨さを一人芝居で訴え続けた故砂田明さん。沖縄の彫刻家、金城実さんが手がけた彫像を水俣や沖縄、被爆地の長崎と広島などに設置し、戦争や公害の被害者らをつなぐ運動を進めた。
長崎では、砂田さんの思いに共感した平和運動家や被爆者の女性ら有志が募金活動に奔走。2年足らずで1400万円余りを集めた。金城さんの手により、沖縄戦で自決に追い込まれる母子や、慈愛の表情を浮かべる女性の姿が刻み込まれたブロンズ像が完成した。
建立以来、有志でつくる「長崎平和の母子像の会」が集いを毎年開いたが、会員の高齢化のため建立20周年の2007年に解散。その後は長崎YWCAが活動を引き継いでいる。
今年の集いでは、宮田会長が「モニュメントを造ったままで終わらせることなく、込められた意味を一年一年思い出したい」とあいさつ。参加者全員で碑文を読み上げ「戦争も核兵器も許してはならない。命あるすべてのものが生きる、この緑の大地を、地球を守ろう」と声をそろえた。
像の鋳造作業を引き受けた長崎市の故西田功さんの四女喜久子さん(81)も参加。「今も世界では戦争が続き、日常が破壊されているのが現実。これからも毎年参加し、戦争反対を訴えていきたい」と語った。
長崎YWCAは10月20日午後1時半から同市の長崎銀屋町教会で、母子像の建立運動をテーマにした講座を開く。講師は長崎大環境科学部の友澤悠季准教授。