ゲーム・エンターテインメント開発の仁Studio(大阪市)は14日、長崎県壱岐市内にオフィスを立地する協定を県市と結んだ。同市への企業誘致は5例目。西村正英代表取締役(46)は最先端技術で離島振興に貢献すると意気込んだ。
同社は2022年設立。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といったXR(クロスリアリティ)のほか、メタバース(仮想空間)、アニメや遊技機の映像も手がけている。24年12月期売上高は約1億8千万円、今期は3億円台を見込む。正社員27人(同年末時点)。
2拠点目となる壱岐オフィスは同市郷ノ浦町の民家を改修中。今年秋に開設し、5年間で正社員17人を雇用予定。本社勤務者のワーケーション、カフェやグランピングの併設も計画している。
県庁で調印式に臨んだ西村氏は「新たな分野を築く場所。さまざまな人の可能性を広げ、夢をかなえる環境をつくる」と抱負。篠原一生市長は「デジタルコンテンツ企業の市内立地は初めて。新たなコンテンツを活用し積極的に情報発信したい」、大石賢吾知事も「若者の関心が非常に高い分野。離島振興の弾みになる」と期待を寄せた。
◎西村代表取締役 一問一答/ビジネスと地域貢献
-なぜ壱岐に。
義父の出身地。たびたび訪れ、素晴らしい所と知っていた。親族の土地をどうするか考えるうちにビジネスと地域貢献を思いついた。知り合った地元企業の人々や市長が私と年代が近く共感した。風景も人も食事も良く、居心地がいい。
-壱岐で具体的に何をするのか。
大阪本社の仕事を遠隔で担うだけでなく、XRやデジタルサイネージ(電子看板)に力を入れ、新規事業の拠点にしたい。例えばARを活用し、グランピング施設でモンスターを探すとか、カフェで妖精と一緒にケーキを食べる疑似体験ができるとか。
壱岐と長崎県を盛り上げたいのと同時に、大阪の社員に対し「リゾート地で数カ月働いていいよ」と福利厚生を充実させ、採用時の売りにもしたい。いきなり移住だと敷居が高いので、徐々に広げていく。
-どう人材を確保するのか。
ゲームや映像制作の市場は拡大しているが、九州は同業者が少なく、旺盛な就職ニーズに対応しきれていない。まず島外から呼び、ゆくゆくは壱岐で「高校を卒業したら仁Studioに」と思ってもらえるようになれれば。今は専門学校卒が多い。大卒でなくても技術や情熱があればいい。雇用計画17人は最低ライン。もっと増やしたい。
同社は2022年設立。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といったXR(クロスリアリティ)のほか、メタバース(仮想空間)、アニメや遊技機の映像も手がけている。24年12月期売上高は約1億8千万円、今期は3億円台を見込む。正社員27人(同年末時点)。
2拠点目となる壱岐オフィスは同市郷ノ浦町の民家を改修中。今年秋に開設し、5年間で正社員17人を雇用予定。本社勤務者のワーケーション、カフェやグランピングの併設も計画している。
県庁で調印式に臨んだ西村氏は「新たな分野を築く場所。さまざまな人の可能性を広げ、夢をかなえる環境をつくる」と抱負。篠原一生市長は「デジタルコンテンツ企業の市内立地は初めて。新たなコンテンツを活用し積極的に情報発信したい」、大石賢吾知事も「若者の関心が非常に高い分野。離島振興の弾みになる」と期待を寄せた。
◎西村代表取締役 一問一答/ビジネスと地域貢献
-なぜ壱岐に。
義父の出身地。たびたび訪れ、素晴らしい所と知っていた。親族の土地をどうするか考えるうちにビジネスと地域貢献を思いついた。知り合った地元企業の人々や市長が私と年代が近く共感した。風景も人も食事も良く、居心地がいい。
-壱岐で具体的に何をするのか。
大阪本社の仕事を遠隔で担うだけでなく、XRやデジタルサイネージ(電子看板)に力を入れ、新規事業の拠点にしたい。例えばARを活用し、グランピング施設でモンスターを探すとか、カフェで妖精と一緒にケーキを食べる疑似体験ができるとか。
壱岐と長崎県を盛り上げたいのと同時に、大阪の社員に対し「リゾート地で数カ月働いていいよ」と福利厚生を充実させ、採用時の売りにもしたい。いきなり移住だと敷居が高いので、徐々に広げていく。
-どう人材を確保するのか。
ゲームや映像制作の市場は拡大しているが、九州は同業者が少なく、旺盛な就職ニーズに対応しきれていない。まず島外から呼び、ゆくゆくは壱岐で「高校を卒業したら仁Studioに」と思ってもらえるようになれれば。今は専門学校卒が多い。大卒でなくても技術や情熱があればいい。雇用計画17人は最低ライン。もっと増やしたい。