「海外在住の旧友に振り込みたい」80代女性を説得、詐欺防ぐ 銀行員2人に感謝状 長崎・浦上署

長崎新聞 2025/04/16 [12:36] 公開

詐欺を未然に防ぎ、浦上署の下田署長(右)から感謝状を贈られた松尾さん(左)と尾崎さん(中央)=浦上署

詐欺を未然に防ぎ、浦上署の下田署長(右)から感謝状を贈られた松尾さん(左)と尾崎さん(中央)=浦上署

大きい写真を見る
ニセ電話詐欺の被害を未然に防いだとして、長崎県警の浦上署は10日、管内の十八親和銀行城山支店小江原出張所に勤める行員2人に感謝状を贈った。
 同出張所で窓口業務をしている尾崎鈴さんは3月10日、来店した80代女性から「交流サイト(SNS)を通じて再会した海外在住の旧友に40万円を振り込みたい」と依頼され、事情を聴くうちに詐欺だと確信。女性を説得して振り込みを思いとどまらせた。報告を受けた松尾純二所長は近くの交番に連絡して被害を防いだ。
 浦上署で下田健一署長から感謝状を受け取った尾崎さんは「お客さまの大事な資産を守ることができてよかった」、松尾所長は「窓口では常日ごろ、お客さまの目線に立って相談に乗るよう心がけている。冷静に対応できた」と話した。