認知症の家族を介護する男性による集いが長崎県北松佐々町で定期的に開かれている。参加した男性たちは介護の悩みや不安など日頃の思いを吐き出し、励まし合っている。
集いは同町多世代包括支援センター職員が2021年に始めた。男性の多くは近隣住民らとの交流が少なく子どもにも遠慮しがちで、悩みを一人で抱え込みやすいという現状を目の当たりにして、悩みや不安を相談し合う場所が必要だと考えたのがきっかけ。介護の大変さもさることながら、初めて自分でする料理や洗濯などの家事で疲弊する男性介護者も多いという。
「男性介護者ケアの集い」として隔月で開き、参加者同士や他の認知症団体らとの交流を通して認知症者との向き合い方の理解を深めている。23年6月には認知症者やその家族などが交流する居場所「梅松カフェ」を開始し、同10月には参加者の中から会長、副会長も決めるなど活動の幅を広げている。
先月開かれた集いには介護者と同センター職員の計13人が参加し、介護者たちが順番に現状を話した。自身も病気を抱えながら妻を自宅介護している70代の男性は、話が通じない妻に腹が立ち手がでそうになる心情を吐露。優しく対応できない罪悪感で眠れない夜も少なくないなど、苦しい胸の内を吐き出した。適宜、副会長の德久正喜さん(68)や職員らからアドバイスや励ましの言葉がかけられ、皆でざっくばらんに語り合った。
会長の吉田正昭さん(81)は妻の介護拒否や被害妄想に悩んでいた。3年半前に妻は認知症の診断を受けグループホームに入所。プライドや気まずさから、当初は集いへの参加に敷居の高さを感じたが、参加してみると「とても助けられた。参加していなかったら今自分はどうなっていただろうかと思う」と話し、「来たら集いの良さがわかる。勇気をだして一度来てみてほしい」と参加を呼びかけている。
次回は4月24日午前10時。問い合わせは同センター(電0956・62・6122)。
集いは同町多世代包括支援センター職員が2021年に始めた。男性の多くは近隣住民らとの交流が少なく子どもにも遠慮しがちで、悩みを一人で抱え込みやすいという現状を目の当たりにして、悩みや不安を相談し合う場所が必要だと考えたのがきっかけ。介護の大変さもさることながら、初めて自分でする料理や洗濯などの家事で疲弊する男性介護者も多いという。
「男性介護者ケアの集い」として隔月で開き、参加者同士や他の認知症団体らとの交流を通して認知症者との向き合い方の理解を深めている。23年6月には認知症者やその家族などが交流する居場所「梅松カフェ」を開始し、同10月には参加者の中から会長、副会長も決めるなど活動の幅を広げている。
先月開かれた集いには介護者と同センター職員の計13人が参加し、介護者たちが順番に現状を話した。自身も病気を抱えながら妻を自宅介護している70代の男性は、話が通じない妻に腹が立ち手がでそうになる心情を吐露。優しく対応できない罪悪感で眠れない夜も少なくないなど、苦しい胸の内を吐き出した。適宜、副会長の德久正喜さん(68)や職員らからアドバイスや励ましの言葉がかけられ、皆でざっくばらんに語り合った。
会長の吉田正昭さん(81)は妻の介護拒否や被害妄想に悩んでいた。3年半前に妻は認知症の診断を受けグループホームに入所。プライドや気まずさから、当初は集いへの参加に敷居の高さを感じたが、参加してみると「とても助けられた。参加していなかったら今自分はどうなっていただろうかと思う」と話し、「来たら集いの良さがわかる。勇気をだして一度来てみてほしい」と参加を呼びかけている。
次回は4月24日午前10時。問い合わせは同センター(電0956・62・6122)。