全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は7日、東京都内で記者会見を開き、農林水産省が10日から実施する備蓄米放出の入札について「正常で円滑な流通につながるよう、注視したい」と述べ、市場の安定に期待を寄せた。
コメ販売価格の高騰が消費者の負担増加につながっていると指摘する一方、燃料や肥料などの農業資材が高騰しており「コストの増加分を価格へ反映していかなければならない」と述べ、一定程度の値上がりへの理解を求めた。
政府による備蓄米放出は「業者間で高騰するコメの取引価格を落ち着かせる意図がある」と強調した。