静まる海面…まるで鏡! 新上五島・鯛ノ浦漁港

2024/10/03 [11:00] 公開

鏡面のような海面にくっきり映し出された山々と鯛ノ浦地区の家並み=新上五島町

鏡面のような海面にくっきり映し出された山々と鯛ノ浦地区の家並み=新上五島町

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9月中旬の風がない穏やかな日。長崎県新上五島町の鯛ノ浦漁港内で海面が静まり、まるで鏡のように山や家を映し出した。
 阿瀬津地区から対岸の鯛ノ浦地区を望むと、海岸沿いを県道有川奈良尾線が走る。背後には民放テレビ局の中継放送所などがある矢倉岳(384メートル)が鎮座。山々が海に迫り、道路と家々が境界線のように一筋となって見えた。
 さざ波もない光景に、住民らは「これほどまでに鏡面になるのは年に数回ほど」と話す。
 近くで働く七目郷の会社員、松尾周歩さん(18)は大分県別府市から移住した。釣りが好きで、島のあちこちで風のない場所を探して楽しんでいるという。
 鏡面のような海に出合う機会は天候次第なので、さほど多くはないが「この島の、山が海まで迫った景観が気に入り、移住の決め手になった。きれいですよね」と笑顔で話した。