長崎県西海市西彼町の亀岳-下岳間を結ぶ長崎バスの「下岳線」(2・1キロ)の運行最終日となった9月30日、沿線の下岳郷の住民らが下岳バス停近くでお別れのセレモニーを開き、63年間にわたり住民の足としての役割を果たしてきた路線バスの姿を目に焼き付けた。
ダイヤ改正に伴う路線廃止を受け、同郷の老人会「ときわ会」の朝長紀文会長が企画。バスの折り返し場に横断幕を掲げ、約80人が午後5時30分の便を出迎えた。
市立ときわ台小5年の松本和さん(11)が運転手に花束を贈り、感謝の気持ちを込めあいさつ。前々日、「最後の思い出に」と同路線を利用し、長崎市内まで往復したことなどを明かし、「また下岳で会えることを楽しみにしています」と、「西海」の地名などと絡めて、将来の路線「再開」と「再会」に期待を寄せた。
セレモニー終了後、「ありがとう」「さようなら」の声と拍手に包まれながら、バスは出車。朝長さんの妻、やよいさん(68)は「子ども2人が高校の3年間、お世話になった。いろんな思い出があり、廃止されるのは悲しい」と感慨深げ。同社のバス運転手を37年間務め、同路線を幾度となく走った田添弘照さん(77)は「寂しい思いもあるが、これだけ多くの方に見送られ、元運転手としては光栄」と話した。
ダイヤ改正に伴う路線廃止を受け、同郷の老人会「ときわ会」の朝長紀文会長が企画。バスの折り返し場に横断幕を掲げ、約80人が午後5時30分の便を出迎えた。
市立ときわ台小5年の松本和さん(11)が運転手に花束を贈り、感謝の気持ちを込めあいさつ。前々日、「最後の思い出に」と同路線を利用し、長崎市内まで往復したことなどを明かし、「また下岳で会えることを楽しみにしています」と、「西海」の地名などと絡めて、将来の路線「再開」と「再会」に期待を寄せた。
セレモニー終了後、「ありがとう」「さようなら」の声と拍手に包まれながら、バスは出車。朝長さんの妻、やよいさん(68)は「子ども2人が高校の3年間、お世話になった。いろんな思い出があり、廃止されるのは悲しい」と感慨深げ。同社のバス運転手を37年間務め、同路線を幾度となく走った田添弘照さん(77)は「寂しい思いもあるが、これだけ多くの方に見送られ、元運転手としては光栄」と話した。