火葬車でペットを供養 自宅で“見送り” 時津「オットッテ」 飼い主に好評

2022/03/01 [09:33] 公開

オットッテのペット火葬車と代表の松本さん=時津町

オットッテのペット火葬車と代表の松本さん=時津町

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 家族の一員として生きたペットの葬儀や火葬を専用車で出張して営む「訪問型ペット火葬オットッテ」(長崎県西彼時津町)が、時津、長与両町や長崎市を中心に事業展開している。オットッテは長崎弁で「(家に)いて」の意味。飼い主が自宅などにいながら「見送り」ができるサービスで、利用者に喜ばれている。
 代表の松本あづささん(43)は約15年間、同市内のペット霊園に勤務。ペットの死に際し霊園で火葬や納骨をしてあげたくても、亡きがらを連れて行くことができない飼い主の声をよく聞いた。
 「高齢で運転免許を返納した」「介護や育児で家を空けられない」。さまざまな事情を抱える飼い主に寄り添い、利便性の高いサービスを提供したいと考えるようになったという。
 都会で増えている訪問型火葬なら、できる限り希望に沿えるのではと開業を決意し、今年1月から本格的に事業を始めた。
 対象は犬や猫をはじめ、ハムスター、ウサギ、小鳥、爬虫(はちゅう)類など。依頼が入ると、環境に配慮した専用の火葬車が飼い主の自宅などを訪問する。火葬後、永代供養するプランや家族が拾骨までできるプランなど3通りで、所要時間は長くて約1時間半。現状1日1件のペースで利用があり、「来てくれて良かった」「自宅で見送ることができて、ペットも喜んでいると思う」などと好評という。
 松本さんは「最愛のペットを亡くした飼い主の方が納得し、悔いのない見送りやお別れができるようお手伝いしたい。ペット全般の相談にも乗りたい」と話している。電話080.3947.4279(24時間受け付け)。