バスケットボールの第73回全国高校選手権(ウインターカップ)長崎県予選第2日は25日、佐世保市の佐世保東翔高体育館などで男女の3回戦、準々決勝が行われ、男子は佐世保工、長崎日大、長崎西、長崎工、女子は長崎女、長崎西、長崎商、佐世保南が4強入りした。
女子準々決勝の長崎商-長崎日大は、高さで上回る長崎商がセンター金光を軸に得点を重ね、第1クオーターで30-15と差をつけた。長崎日大も激しい守備から一時追い上げたが、長崎商はフォワード山下を中心に流れを引き戻すと、最後は100-71で快勝した。
男子準々決勝の佐世保工-西海学園は、佐世保工が延長の末に91-87で競り勝った。
最終日は26日、長崎市の県立総合体育館で男女の準決勝、決勝を実施する。
◆長崎工 7年ぶり準決へ 主将・犬山 流れつくる
準々決勝で長崎東の猛追を振り切り、7年ぶりに4強入りした長崎工の松瀬監督は「苦しい試合だったが、要所でシュートを決めてくれた。負けたくない気持ちが出ていた」と選手たちをたたえた。
1点リードで入った後半、主将の犬山が流れをつくった。前半は外角シュートが決まらずに6得点に終わったため、後半は「積極的にドライブを仕掛けて」次々に加点。これでチームは勢いに乗り、第3クオーター終了時点で23点差をつけた。その後は長崎東が猛反撃。この試合58得点を記録したエース永野を止められずに差を詰められたが、最後はガード髙濵が冷静に試合を運んで4点差で逃げ切った。
4強入りした7年前、チームはそのまま初の全国切符を獲得した。犬山は「次も厳しい試合になるだろうけど、守備からリズムをつくって速攻を仕掛けていく」と力強かった。