長崎県の新上五島署(田川国広署長)は、146年前に新上五島町有川郷(当時の有川村)でまん延したコレラの患者救護や防疫に当たり、感染し殉職した小西喜代三巡査の慰霊式典を同郷の江孕(えばらめ)墓地で営んだ。
同署によると、小西巡査は薩摩藩の士族出身で当時の福江警察署有川屯署に勤務。1878(明治11)年、コレラから住民を救うため奔走したが25歳で命を落とした。本県警察で感染症による初めての殉職者。命日は7月13日とされる。
式典は毎年実施。今年は12日に署員と住民計7人が参列した。同郷の真宗大谷派憶念寺、本庄禎正住職が読経し、田川署長は「自らの命と引き換えに地域住民を守るという崇高な精神と行動は1世紀以上経た現在でも色あせることがない」と言葉をささげた。参列者は墓前に花を供えた。
署員を代表し、地域交通課の和田章吾巡査長(31)が墓前で宣誓。「偉業を語り継ぐとともに、遺志を受け継ぎ、職務に誇りを持ってまい進していくことを誓う」とした。
同署によると、小西巡査は薩摩藩の士族出身で当時の福江警察署有川屯署に勤務。1878(明治11)年、コレラから住民を救うため奔走したが25歳で命を落とした。本県警察で感染症による初めての殉職者。命日は7月13日とされる。
式典は毎年実施。今年は12日に署員と住民計7人が参列した。同郷の真宗大谷派憶念寺、本庄禎正住職が読経し、田川署長は「自らの命と引き換えに地域住民を守るという崇高な精神と行動は1世紀以上経た現在でも色あせることがない」と言葉をささげた。参列者は墓前に花を供えた。
署員を代表し、地域交通課の和田章吾巡査長(31)が墓前で宣誓。「偉業を語り継ぐとともに、遺志を受け継ぎ、職務に誇りを持ってまい進していくことを誓う」とした。