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長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

日工

代表取締役

篠崎 良介

所在地 長崎市川平町1364-6

電話 (095)847-4132

日工

代表取締役

篠崎 良介

大型事業による相乗効果に期待

 1974年に看板製作会社として創業し、昨年、おかげさまで節目となる50周年を迎えることができました。現在はイベントの会場設営、ダイレクトメールの発送代行業務も行っています。中でも会場設営は全体業務の約8割を占めます。九州全域の博覧会や式典、祭り、スポーツ大会など、さまざまな催しに携わり、企画、出演者の手配、台本作りから、ステージ設営、装飾、大道具の製作まで幅広く請け負っています。
 コロナ禍が収束し、イベントが徐々に再開されていますが、完全に復活したとは言えない状況です。行政や企業の予算が削減され、廃止になったイベントも多くあります。そんな中、長崎スタジアムシティが開業。長崎駅周辺の再開発も進んでいます。新たな人の流れが生まれるこの機会を逃さず、当社も県内の各企業も積極的に関わっていくべきだと思います。その相乗効果で、長崎がさらに盛り上がることを願っています。
 世界に誇る観光地であり、平和都市であるという知名度を生かし、世界規模、全国規模の学会や大会を数多く誘致し、経済波及効果が高まることも期待しています。当社も長年の経験を生かし、長崎の活気を支えていきます。
 新しいことへの挑戦も必要ですが、現状維持も大切です。コロナ禍はイベントの中止が相次ぎ、売り上げゼロの苦しい時期もありました。経営危機を乗り越えられたのは、これまで培ってきた人脈があったからです。人とのつながりを大事に、変えていくべきものと変えてはいけないものをしっかりと見極め、時代のニーズに応えられるよう努めてまいります。