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長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

長崎ユタカ

代表取締役

野田 賢司

所在地 長崎市五島町6-17

電話 (095)826-8555

長崎ユタカ

代表取締役

野田 賢司

足場を固めて丁寧な仕事を

 火災は、ヒトが火を使うことを覚え、定住生活を始めた時からずっと人間の身近にある災厄です。小さな不注意で引き起こされ、失われるものはあまりに大きい―それもおそらく変わっていません。
 消防設備の設計・施工や火災報知器・避難施設の設置と保守点検などを手がけてきました。出番がないに越したことはなく、しかし、まさかの時にきちんと作動しなければ意味がありません。とても見えにくいけれど、安心や安全を支える大切な使命を担っていることを社員一同、常に自覚しています。
 ここ数年、長崎市内では県庁舎や長崎市役所の新築、長崎駅周辺の再開発や長崎スタジアムシティの誕生などが相次ぎ、会社も忙しくさせていただきました。2025年はこうした動きがそろそろ一段落してきます。当社の商圏を県外にも広げたいという意欲は持ちながら、足場をしっかりと固める1年にできればと考えています。
 社内では社員の国家資格取得などをサポートし、個々のスキルアップを通じて会社のポテンシャルを高めていくこと、日々の業務では一つ一つの訪問先で丁寧な仕事を堅実に積み重ね、地道に信頼を獲得していくことを目指します。
 扱う商品は仕様や性能に法定の基準があるため、他業者との差別化を図る余地がありません。私たちがきちょうめんで真面目な会社であること、それが生命線です。
 父が会社を興して54年目、社員の世代交代もずいぶん進みました。若い社員が私的に出かけた旅先で見つけて撮ってきた消防設備の写真を見せてくれることがあります。仕事柄、自然に目が向くのでしょうね。うれしくなります。