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TopInterview

挑戦、変革、貢献―。
社会・経済環境が激変する今、求められているものは何か。 新たな時代を切り開く県内企業・団体のトップ110人が、戦後80年を迎える2025年の抱負や事業戦略、地域への思いを語ります。

ONE BASE

代表取締役

吉村 友希

ONE BASE吉村 友希

所在地 長崎市宝町5-9-4階

電話 (095)873-1338

ONE BASE

代表取締役

吉村 友希

感性、技術を磨き研さんの年に

 2014年に「ダンススタジオルードファクトリー」を設立。生徒数も年々増加しており、今年は9校目が長崎スタジアムシティにオープンします。オリンピックでスケートボードやブレイキンが実施されるなど、少しずつ社会の感度がダンスを含めたストリートカルチャーに合ってきたという感覚があります。
 実際にダンス人口も増えていますが、ダンスの本質がしっかり伝わっているのか、という点は危惧しています。ダンスは「カッコいい」だけのものではありません。コミカル、かわいい、悲しいなどいろんな成分があるのに、全て「カッコいい」で受け止められているのではないか。この演じる側と見る側の関係性を整理するためには、演じる側の私たちが積極的に発信していかなければいけません。
 ビジネスの土台を作る時期を経て、制作者として集中できた2024年。踊りや振り付けにとどまらず、映像などの製作も手がけ、総合芸術としての舞台を、一から自分たちで作り出すことを目指してやってきました。今年はそこがさらに深まり、外部の方々とのコラボレーションとして形になることを楽しみにしています。
 まずは3月に毎年恒例のスタジオの発表会があります。今年のテーマは「何もない街」。長崎を舞台に、今の社会情勢へのアンチテーゼを込めた内容です。会場はハピネスアリーナで、収容人数は2公演で通算約1万人。ダンスイベントとしては国内最大規模になります。この公演を通して「地方の可能性」ということを子どもたちに伝えたいと思っています。