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長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

菅原産業

代表取締役

菅原 則和

所在地 諫早市多良見町東園617

電話 (0957)43-2452

菅原産業

代表取締役

菅原 則和

新たな視線で目指す循環型社会

 一般廃棄物回収を主軸に、1984年に創業。県内の一般家庭から各企業まで幅広い分野において廃棄物、資源物の処理に貢献し、廃棄物を再資源化するリサイクル事業にも取り組んでいます。
 競合する同業他社と差別化を図るため、無料でできるサービスがたくさんあることを全面的に出していきたい。例えば回収した廃棄物のデータ化。弊社のドライバーには回収後重さや質量をすぐに数値化できるスキルがあります。年間回収量などの数字を提供することで、最終的にお客さまに選んでもらえる会社を目指します。
 また、新規事業としてアップサイクルした商品の販売を考えています。海洋プラごみを回収して作ったお皿など、ストーリー性があり、よりクオリティーの高いものを想定しています。アート作品制作のためにペットボトルキャップ自体が欲しいなどというニーズもあります。いらないと思っていた物が、人によっては価値がある。そういった、さまざまな新規事業に積極的に取り組み、社内に刺激を入れるためにも、社員の平均年齢の若返りに挑戦しています。
 循環型社会をつくるためには、私たちがやっていることに意味があると伝えて「土壌」をつくり、種をまくことが重要だと考えます。地域や学校などで環境に配慮したイベントに参加したり、ワークショップを開いたりすることで、子どものうちから地元・長崎に面白い会社があると知ってほしいです。
 今後も豊富な経験を生かして広い視野に立ち、さまざまな需要に敏感に応えられるよう、社員一丸で環境に考慮したより良い企業づくりにまい進してまいります。