長崎新聞トップ

長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

十八親和銀行

頭取

山川 信彦

所在地 長崎市銅座町1-11

電話 (095)828-8107

十八親和銀行

頭取

山川 信彦

5周年、お客さまの期待を超える

 おかげさまで今年10月、十八銀行と親和銀行の合併から5周年という節目を迎えます。私が頭取に就いて3年。お客さまの期待を超える取り組みが求められるだけに、プレッシャーはありますがやりがいを感じています。現在、それを具現化する第8次中期経営計画の策定作業を進めています。
 お客さまの成長が地域経済の成長に、そして、私たち銀行の成長につながります。ただ、今の本県は人口減少や高齢化が全国に先行して進むなど、成長という言葉を軽々しく使える状況とはいえません。お客さまそれぞれが抱える真の課題解決のために、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の総合力を最大限に生かし支援していきます。
 お客さまの幸せとは何かを具体的にイメージし、新しい風を吹かせていく必要があります。県内では特に観光、海洋、環境、教育、交通、健康の「6K」が鍵を握っています。これらの分野を軸に事業承継や創業の支援を行います。効率性や生産性を上げるDXは、本県こそ全国で一番進んでいなければなりません。県北や離島も含め県全域に目を配り、我々が培ってきたノウハウを生かし、お取引先の経営高度化を支援します。
 また、若手経営者向けをはじめとしたお客さま向けの勉強会や交流会が好評をいただいており、昨年は相互理解を含め新たなビジネス機会創出を願い、長崎県と佐賀県の経営者の交流会も行いました。
 2025年は新中計に基づき、これらの動きを加速、本格化させ、行政や地域企業と連携しながら県内経済の発展のため金融面からサポートしていきます。