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TopInterview

挑戦、変革、貢献―。
社会・経済環境が激変する今、求められているものは何か。 新たな時代を切り開く県内企業・団体のトップ110人が、戦後80年を迎える2025年の抱負や事業戦略、地域への思いを語ります。

長崎総合科学大学

理事長

田頭 愼一

長崎総合科学大学 田頭 愼一

所在地 長崎市網場町536

電話 (095)839‐3111

長崎総合科学大学

理事長

田頭 愼一

「ひとつ先の風景へ」進化続ける

 「ひとつ先の風景へ」―。これは長崎総合科学大学が掲げる理念です。次世代の新しい社会の風景を夢見て、創造・実現する人材を育てる大学でありたいと考えています。
 本学は1943年4月、民間造船所が香焼に開校した造船技術者養成校が母体で、今年で創設83年を迎えます。県内唯一の理工系私立大学、そして造船工学を学べるコースを持つ国内屈指の大学です。理工系、物理学の研究力では全国でも高い評価を受けています。
 昨年は今後10年間の教育研究に関するビジョンを策定しました。デジタル化や環境に配慮したグリーン化などの成長分野をけん引する高度専門人材の育成にも取り組んでおり、2027年度には国の財政支援を受け、新学部「先端グリーン・デジタル理工学部(仮称)」の設置を構想中です。付属高があるシーサイドキャンパスに新たな学部棟を整備。最先端の技術を取り入れた「サスティナブル・スマート・キャンパス」として地域や企業とも連携し、「東長崎の文教地区」を目指します。
 子どもの頃、鹿児島県南さつま市の実家の裏山から、世界につながる海を眺めて思いをはせ、船の模型づくりに没頭しました。本学の前身である長崎造船大学船舶工学科で学び、大手造船所を経て佐世保の造船会社を経営、今に至る、これが私の原点です。
 自分で考えたものが形になり、動いたり、飛んだり、走ったりすること、そしてそれが社会の役に立つことが〝ものづくり〟の醍醐味。新時代に対応できる人材、社会に貢献できる人材を育てていきたいと思います。