長崎新聞トップ

長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

啓正会

理事長

清水 啓宗

所在地 西彼杵郡時津町浜田郷572

電話 (095)894-7070

啓正会

理事長

清水 啓宗

かかわる全ての人に笑顔を

 「新しいスタジアムのできたとやろ。サッカーとかバスケとか見てみたかねえ」―こうおっしゃるのに応えて、90歳になる男性の入居者を昨年秋、長崎ヴェルカのゲームにお連れしました。とても喜んでいただきました。現場ではヴェルカの社長からも声をかけていただきました。
 できないことや行けない場所ばかりが増えていく。「老い」のそうした側面は否定できませんが、それでも、笑ったり喜んだりしながら、人生の最終ステージをできる限り彩り豊かに過ごしていただく、そのために私たちができることは何だろう―それを考え続ける法人でありたいと思っています。
 時津町を中心に現在14の施設を運営しています。目指すべき姿としてスローガンに掲げているのは〈SMILE MAKE SMILE〉―笑顔が笑顔をつくる。啓正会にかかわる全ての人、施設の利用者とご家族はもちろん、スタッフにもその家族にも、近隣の皆さんにも笑顔をつなげ、広げていきたいと思います。
 働く人が笑顔でなければ周囲を笑顔にすることはできません。我々の強みは「笑顔」です。年々モチベーションが高いスタッフも増えています。職員面談に加え、今年は学生の皆さんと、意見を交わす機会を多くつくって、求められる環境を作っていきたいと考えています。
 福祉や介護の仕事を通じて地域の現在や未来をしっかり支えながら、同時に、時には地域の皆さんからも助けていただけるような存在でありたい。そんな「共生社会の実現」に向けて新しい年も一歩一歩、努力を重ねていきます。