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長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

ララコープ

代表理事 理事長

山城 伸一

所在地 西彼杵郡長与町岡郷1474

電話 (095)887-0300

ララコープ

代表理事 理事長

山城 伸一

平和で安全安心な地域社会へ

 昨年は年明け早々の地震と、9月の集中豪雨に見舞われた能登半島の被災地支援を全国の生協の仲間と共に取り組みつつ、長引く物価高騰の中で組合員のくらしを守り、地域社会貢献に取り組んだ年でした。10月には核兵器廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞され、被爆地長崎の生協として、核兵器も戦争もない平和な社会実現に向けた決意を新たにしました。今年は被爆・戦後80年の節目の年。被爆の実相を学ぶ活動「ピースアクション」にプラスした平和活動を検討中です。
 地域社会貢献としては「包括連携協定」を長与町社会福祉協議会、長崎市社会福祉協議会、時津町と新たに締結。子ども食堂やひとり親家庭支援団体への支援などを引き続き行ってまいります。
 24年度は中期3カ年計画の事業計画最終年度でしたが、組合員の利用結集や全職員の奮闘、お取引先や関係諸団体の皆さまのご理解ご協力もあり、目標を達成できる見通しです。今後の事業存続のために人財の確保と育成、職員の処遇改善など働き方改革も経営課題です。来期からは既存店のリニューアルや長崎南部支所の移転を予定しており、将来への投資を盛り込んだ次期中期3カ年計画を立てていきます。
 今年は国連が定めた2回目の「国際協同組合年」です。生協の認知度向上に向けた取り組みを強化し、地域社会に寄り添う助け合いの組織として、ララコープの全事業や組合員活動を通して、誰もが安心して暮らせる持続可能な地域社会づくりへの貢献につなげていきます。