長崎新聞トップ

長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

ライムイシモト

代表取締役

石本 潤治郎

所在地 諫早市貝津町2071-7

電話 (0957)26-1662

ライムイシモト

代表取締役

石本 潤治郎

90周年、そして100周年へ

 弊社は1934年に初代社長、石本喜代治が建築板金業として創業以来90年、第2次大戦下で社長が大連から帰って来るまで不在の時も、事業を停止することなく歩み続けてきました。71年に法人を設立し、当時専務だった2代目社長、石本惣治が建築板金としての仕事の付加価値を高め、日給月給制が主だった業界のやり方から脱却。完全月給制の導入と社会保険・厚生年金の加入を完備して人材を増やし、育成してきました。34歳のとき本格的に事業を引き継ぎ、建築一式工事や太陽光発電システム工事へ進出しながら、3代目社長へ継承。総合建設業者として体制を確立し、不動産賃貸事業も手がけて今に至ります。
 建設業は人手不足問題、資材高騰や待遇改善など取り組むべき課題がたくさんあります。人材をいかに確保し、育成していくかは至上命題とも言えます。今は毎年若干名の新入社員を迎えることができていますが、今後は他の産業との取り合いになっていくでしょう。
 先代社長たちが築いてきた会社や人財、仕事への信頼などを大事にしながら、未来へ向かって改革していくことが肝要だと思います。そして、若い人材に定着してもらい、今後の10年、20年と安定した企業経営を行い、地域社会への貢献にもつなげていきたいです。
 現在の県央地区は産業団地への企業誘致や、ゆめタウンの出店、市街化調整区域の緩和など開発に関わる話がめじろ押しです。その中で私たちがまちづくりに関われるよう努力することはもちろん、今までにない新しいチャンスを見出していけるかを会社全体の課題として取り組んでいきたいです。