やまさ海運
代表取締役社長
伊達 昌宏氏
所在地 長崎市元船町17-3長崎港ターミナル
電話 (095)822-5002
やまさ海運
代表取締役社長
伊達 昌宏氏
夜型観光推進 意義深い船旅を
戦前の祖父の代から貨物船の運航を続け、1966年に現会社組織になりました。現在は軍艦島観光クルーズ船や有明海の定期高速船(島原―福岡・大牟田)、復元帆船「観光丸」を使った長崎港遊覧などを手がけています。
新型コロナ禍で落ち込んだ需要は8割程度まで回復。欧米を中心としたインバウンド(訪日客)も増えているように感じます。こうした需要を取り込むため、長崎の豊かな歴史を生かした体験型観光を充実させ、意義深い船旅の提供に努めます。軍艦島を含む「明治日本の産業革命遺産」は今年、世界遺産登録から10周年。会長を務める軍艦島観光協議会も、長崎市と協力して盛り上げていきます。
北海道・知床半島沖での観光船沈没事故を受け、一昨年には軍艦島クルーズ運航事業者で「地域旅客船安全協議会」を全国で初めて設立。運航の可否判断に必要な気象情報の共有などを通じ、安全運航に努めます。
夕方から夜にかけての長崎港からの風景は美しく、今年は特に夜型観光を推進する「ナイトタイムエコノミー」の創出を軌道に乗せたいと考えています。観光丸には国補助事業の採択を受け、船内に厨房や音響・映像装置などを整備。都市部の富裕層をターゲットに営業を強化するほか、新商品開発や新たな連携先開拓にも取り組みます。
観光客が増加する一方で船員の人手不足が課題となっており、労働環境の改善を進め、魅力ある職場づくりにも注力します。また使用旅客船の船質向上に努めるほか、環境負荷低減に資する船舶導入の検討も進めてまいります。