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TopInterview

挑戦、変革、貢献―。
社会・経済環境が激変する今、求められているものは何か。 新たな時代を切り開く県内企業・団体のトップ110人が、戦後80年を迎える2025年の抱負や事業戦略、地域への思いを語ります。

協和商工

代表取締役社長

加城 一成

協和商工加城 一成

所在地 佐世保市白岳町151

電話 (0956)31-7100

協和商工

代表取締役社長

加城 一成

事業継続と社会貢献の二刀流

 1953年に父が油脂類、石けん洗剤、工業薬品の卸売会社として設立しました。お客さまへの感謝を大切にすることや従業員に豊かな生活をさせることなど創業者の志を堅持。加えて設定した短期、長期の目標達成のため、間断なく手を打つという基本を積み重ねてきました。現在は食品卸業を軸にお客さまのニーズにお応えすべく多彩な事業を展開しています。
 社会貢献にも注力しており、2016年に「フードバンク協和」を設立。SDGsという言葉が浸透していない時代でしたが、子どもの貧困に接し、本業を生かしてスタート。「『もったいない』から『おいしい』への架け橋」を掲げ、子ども食堂など県内116カ所に支援しています。インターネットを活用した支援品の受発注システムを全国で初めて開発したことなどを評価いただき、昨年、環境省、消費者庁から表彰も受けました。
 08年の創立55周年記念事業ではカンボジアに小学校を寄贈。毎年、社員を派遣して子どもたちと交流する場も設けています。この協和商工学校で学んだ子どもが成人して母校の教壇に立っていると聞き、感極まりました。
 昨今の経済状況は混迷しており、次世代は会社の存在価値と目的を明確にして、社内外での縦横の連携が重要です。また、事業継続と社会奉仕の二刀流を続けることが弊社の使命だと改めて感じておりますが、社員の豊かな生活も奉仕活動も会社が健全継続してこそ可能です。今後もお客さまのことを第一に考えつつ、社員の仕事と生活を充実させ、会社の利益もきちんと出せるよう、地域に根差した事業展開をしてまいります。