長崎新聞トップ

長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

チョープロ

代表取締役

荒木 健治

所在地 西彼杵郡長与町高田郷62-1

電話 (095)856-8101

チョープロ

代表取締役

荒木 健治

長く選ばれるエネルギー会社に

 2024年の創立75周年を経て、次の四半世紀へスタートを切りました。「もっと長く続く会社にしよう」と決意を新たに、今年もさまざまな挑戦をしていきます。
 メインとなるのは、長崎市戸石地区で手がける分譲団地「Calm(カーム)といし」。全69区画で、5月頃から本格的に住宅販売を始めます。わが社の主軸は液化石油ガス(LPG)販売。12年以降、太陽光発電や電力小売り事業に参入し、脱炭素社会を見据えてこの団地造成に行き着きました。
 一番の目的は「ガスと電気のベストミックス」で、各使用量を抑える提案です。全て平屋の住宅に、太陽光発電パネルや蓄電池、ガスと電気のハイブリッド給湯器、IoT(モノのインターネット)技術を活用したスマートホーム機能などを標準装備。カーボンニュートラルLPGを採用し、新しい住宅のエネルギー環境を創出します。
 わが社も注力する環境エネルギー分野ですが、つくられた電気の需要と供給は必ずしも一致していません。特に九州においてはその傾向が強く、出力抑制の回数が全国的に見ても多くなっています。そこで、FIT太陽光発電施設に蓄電池を設置し、昼間につくった電気を貯めて、電気がひっ迫する夜間に供給する事業(FIP転)を、まずは雲仙市に保有する施設で来年度実施しようと考えています。
 ガスや電気の付加価値は、各社大きくは変わりません。その中で、これからもお客さまに選ばれる会社になるにはどうあるべきかを追求していきます。それが商売の原点であり、長く続く会社にする一つの鍵だと考えています。