長崎新聞トップ

リストから探す

インタビュー協力:

閉じる

TopInterview

挑戦、変革、貢献―。
社会・経済環境が激変する今、求められているものは何か。 新たな時代を切り開く県内企業・団体のトップ110人が、戦後80年を迎える2025年の抱負や事業戦略、地域への思いを語ります。

九州文化学園

法人本部長

安部 雅隆

九州文化学園 安部 雅隆

所在地 佐世保市ハウステンボス町4-3

電話 (0956)27-0666

九州文化学園

法人本部長

安部 雅隆

創設80周年、筋肉質の組織に

 今年は学園創設80周年、長崎国際大創設25周年です。この節目に、新たな教育コンテンツの導入や国際教育のさらなる充実を図り、学生、生徒児童から選ばれる個性のあるユニークな教育機関に昇華させていきたいと考えています。
 学生や生徒の獲得が生命線である私立学校は少子化の影響を最も受ける業界で、大変厳しい経営環境になっていますが、この社会から教育がなくなることはありません。地域のニーズを丁寧にくみ取り、それに合致した教育コンテンツを提供することが私学の生き残る唯一の道だと思っています。
 また、人口比に対して学校数が多いという現状もあります。教員確保の側面からも他の学校法人との連携が今後必要になると思っており、IT化などを進めながら内部組織をしっかり固め、筋肉質の組織にしていく年にしたいですね。
 本学園は幼稚園から大学、大学院まで有している県内唯一の総合学園です。そのメリットを生かし、小中高の12年間、ひいては0歳児から成人するまで一貫教育ができる体制を構築中です。例えば小中高の12年間の教育課程を10年で終わらせ、残りの2年を受験勉強に費やしたり、海外留学に使ったりと生徒のニーズに合った形に「最適化」できないかと考えています。他校にはない魅力を磨き、県北地域の教育を支える機関としてブランド力を高めていきます。
 県北地域の課題として、理系の大学・学部がないことだと感じています。長崎国際大では佐世保市で情報系学部の新設を検討しており、軌道に乗れば企業誘致などの面で地域貢献できると考えています。