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TopInterview

挑戦、変革、貢献―。
社会・経済環境が激変する今、求められているものは何か。 新たな時代を切り開く県内企業・団体のトップ110人が、戦後80年を迎える2025年の抱負や事業戦略、地域への思いを語ります。

扇精光コンサルタンツ

代表取締役社長

安部 清美

扇精光コンサルタンツ安部 清美

所在地 長崎市田中町585-4

電話 (095)839-2114

扇精光コンサルタンツ

代表取締役社長

安部 清美

「三本の矢の実践」で発展を

 1957年7月の諫早大水害をきっかけに、創業者が精密機器を扱う「扇測量器店」を開設し、63年に扇精光を設立。2014年に扇精光コンサルタンツに社名を改称しました。社会インフラである道路や河川、橋梁の測量、設計、環境調査、文化財調査などを手がけています。
 今年は「三本の矢の実践」「技術力向上と経営の安定」を掲げています。三本の矢とは「会社の成長」「社員の幸せ」「社会貢献」のことで、企業の発展に欠かせないと考えています。また、技術力の向上については、情報通信技術(ICT)やモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)を活用した取り組みを一層強化します。
 このほか、既に着手しているロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を活用した定型作業の効率化や、AIを活用して石垣の「オルソ写真」から形状を自動図化する技術の開発、自動車交通量をビデオデータから自動解析するシステムの構築も推進していきます。創業66年の実績を基に蓄積された技術と信頼で、地域のリーダー的企業として、さらなる技術力向上を目指します。
 このところ、大規模な自然災害が各地で頻発し、国も防災対策に力を入れています。これに伴い、業界は多忙傾向にありながら、人手不足という課題にも直面しています。近年は各種技術が進歩し、外から見るほど3K(きつい・汚い・危険)ではありません。社員がいきいきと働ける新3K(給与・休暇・希望)の環境づくりに努めます。そして、防災減災を意識したまちづくりに、地域の〝町医者〟として貢献してまいります。