長崎新聞トップ

長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

NTT西日本

長崎支店長

瀬戸口 浩

所在地 長崎市出島町11-13

電話 (095)816-0089

NTT西日本

長崎支店長

瀬戸口 浩

通信とDXの力で課題を解決

 当社の以前の主力事業は固定電話でしたが、今は光サービスなどの高速通信インフラと、デジタル技術を活用した課題解決(DX)や脱炭素化に向けてのお客様の支援に力を入れています。
 DXの一例としては、RPA等の自動化ツールやAIの活用で社員1人当たりの業務効率を大きく向上させ、労働力不足を補うことが可能です。脱炭素の実現を目指す企業には、事前のコンサルティングから太陽光発電設備の導入や社用車のEV化まで、ワンストップでサービスをご提供します。
 また、最近では地域交通の維持が大きな社会課題となっています。当社は世界最先端の技術力を持つパートナー企業と連携して自動運転EVバスソリューションの提供を始めました。AIで制御された小型EVバスを自動で走らせるこのソリューションで、運転手不足対策や地域の利便性向上に加え、脱炭素化にも大きく貢献できると考えています。他県では実証実験の実例も多数出てきていますので、本県での実現に向け、各自治体や関係者の皆さんにご提案していきます。
 さらに、データを活用した課題解決や付加価値の創出についてもニーズの高まりを感じています。例えば、教育分野において生徒さんのデータ分析結果に基づき、一人一人の個性に合った教育を行いたいというニーズをいただいていますし、観光分野においてデータ分析結果をプロモーションや需要予測に活かすという動きも出てきています。今後もデータ利活用の取り組みは広がっていくと思いますので、より一層力を入れていきたいと考えています。