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長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

松本ポートリー

代表取締役

松本 将宏

所在地 島原市有明町大三東戊4068

電話 (0957)68-1365

松本ポートリー

代表取締役

松本 将宏

新鮮なブランド卵を身近に

 山、畑、海の食材を食べ、愛情を込めて育った鶏から産まれたブランド卵「愛(め)でたまご」を全国の百貨店などで販売しています。昨年9月から、卵を自動選別・包装できるGPセンターを稼働。食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」にも対応できる施設で、海外に向け輸出する体制が整いました。
 雲仙山麓から有明海に向かい、よく肥えた土壌が広がる島原市有明町に養鶏場があり、創業約60年。約11万羽を育てています。
 2015年に法人化し、19年から有明町にエッグスイーツと卵の直売所「たまらん堂」を開業。GPセンター稼働に伴い、昨年10月から長崎市戸石町に自動販売直売所を新設。長崎近郊のお客さまにも新鮮な卵をお届けしやすくなりました。今後、県内各地のスーパーでの販売も始めていきます。
 愛でたまごは、芋焼酎の搾りかすや化石サンゴ、マリーゴールドなどの天然素材をブレンドした飼料と、豊かな雲仙の湧水で育まれます。濃いだいだい色の黄身と、ぷるんとした白身。ポリフェノールを多く含み、生臭さがないので、卵本来のうまみが味わえます。
 両直売所では、地元限定の「島原の女(ひと)」(10個入り350円~)などを販売しているほか、たまらん堂のサイトでは、百貨店に出している最高級品「口福(こうふく)たまご」(同3千円)などを購入することができます。
 18年に小泉今日子さんや沢尻エリカさんの共演で封切りされた映画「食べる女」では、この口福たまごが、ある卵料理のシーンで使われました。県内のお客さまにもぜひ味わっていただきたいです。