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長崎の、その先の風景。
地元経済のけん引役となる各界のみなさんは“長崎の、その先の風景”をどのように展望し、描いていくのでしょうか-。
企業・団体のトップに、事業の成長戦略や地域活性化への思いなど、年頭所感をうかがいました。

SMDホールディングス

代表取締役

濵崎 昌宏

所在地 長崎市清水町5-71

電話 (095)842-0202

SMDホールディングス

代表取締役

濵崎 昌宏

受注業務を地道にコツコツと

 2018年に長崎消毒社と大和総業の持ち株会社として設立しました。共に地域に根差した企業で、建物サービスに関する事業を行っています。
 長崎消毒社はペストコントロール業が主な柱。ペストコントロールとは人に有害な生物の活動を人の生活を害さないレベルまでに制御することをいいます。病気を媒介するネズミやノミ、スズメバチ、危険な外来生物などが対象で、この時季に警戒しているのは鳥インフルエンザです。また、コロナ禍では宿泊施設などの消毒を担ってきました。日常生活を維持するためのエッセンシャルワーカーという使命があります。大和総業は建物のメンテナンス・清掃、ホテルのベッドメーキングなどが専門です。グループの主な取引先は行政、病院や宿泊施設、飲食店などと幅広く、安定的に需要があります。
 受注可能業務の多様さと関連業界との横断的なつながりを生かし、地方公共団体による指定管理者制度の受託に力を入れています。現在の管理施設は、皆さまにもなじみのある長崎市のベネックス総合運動公園、あぐりの丘、長崎水辺の森公園・松が枝国際ターミナルです。
 本県がドローン特区に指定されたことを受け、ドローン事業も視野に体制づくりを行っています。上空からの点検や高所作業に活用していきたいです。本年も信頼を基に、受注した仕事を地道にコツコツと継続していきます。
 また、26年10月には日本ペストロジー学会長崎大会が初めて開催されます。全国から大学の先生、企業などが参加します。長崎大会に向け、業界全体で準備に取りかかっているところです。