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TopInterview

挑戦、変革、貢献―。
社会・経済環境が激変する今、求められているものは何か。 新たな時代を切り開く県内企業・団体のトップ110人が、戦後80年を迎える2025年の抱負や事業戦略、地域への思いを語ります。

石原和幸デザイン研究所

代表取締役

石原 和幸

石原和幸デザイン研究所石原 和幸

所在地 長崎市三原2-26-11(長崎事務所)

電話

石原和幸デザイン研究所

代表取締役

石原 和幸

花と緑の力 伝える仕事を

 庭園デザイナーとして昨年も世界中から仕事をいただきました。長崎市三原地区にプロデュースした複合施設「三原庭園」にも、さまざまな国のお客さまが訪れ、花と緑の可能性を感じる1年でした。
 長崎の立体的な風景には圧倒的な美しさがあります。昨年は築60年のアパートをリノベーションした宿泊施設「緑屋」を三原庭園の隣に開業しました。(街並みを望む)絶景が自慢で、庭好きな人々を中心に好評です。
 長崎では斜面地を「立地が悪い」とマイナスに捉えがちです。三原庭園の周辺も道は狭いですが、近くをバスが通ります。海外のマチュピチュやエベレストなんかと比べれば「最高の立地」のはず。今後も地区内に施設を増やし、「庭に泊まれる部屋」など世界にここにしかない場所を作りたいです。
 今年は中国政府の依頼を受け、常州の花市場で庭を作り始めます。花のプロを養成する学校も創設し、校長に就任予定。3月開催のフィラデルフィアフラワーショーでは日本人初の招待も受けました。一つ一つの作品に力を入れ、海外の仕事につなげています。
 花と緑が豊かな街に人が集まり、経済的に発展する姿を数多く見てきました。いかに花と緑が経済効果を生むのかを伝えるため、作品を作り続けて発信力を高めていきたいと強く感じています。
 長崎にはたくさんの宝がありますが、それを磨く段階に来ています。花は地域の魅力を引き出します。長崎をナンバーワンの街にするためにどうすれば人が喜ぶか、地元に雇用を増やせるかを考えながら「花と緑の伝道師」として前に出続けたいと思います。